
G20サミットで記念撮影に臨む高市首相(前列左から3人目)ら。同右から2人目は中国の李強首相=22日、南アフリカのヨハネスブルク(共同)
高市早苗首相の「台湾有事は存立危機事態になり得る」との国会答弁による日中両国の対立は、長期化が避けられない情勢になっている。首相は20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で中国の李強首相との接触を模索したが、激化する中国側の反発を受けて断念。当面、首脳間対話の機会はなく、緊張緩和の見通しは立たない。中国が輸出規制など追加対抗措置を打ち出す可能性もあり、日本経済に大きな影響を及ぼす恐れがある。
▽打診
南アフリカ最大都市ヨハネスブルク。22日のG20首脳による記念撮影で、首相と李氏は間に3人を挟んで最前列に並び、笑顔で写真に納まった。だが、会議期間中、両氏が個別に接触することはなかった。一連の...
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