母校の柏崎高校の生徒に講演した拉致被害者の蓮池薫さん=柏崎市学校町
母校の柏崎高校の生徒に講演した拉致被害者の蓮池薫さん=柏崎市学校町

 北朝鮮による拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。問題が解決しないまま、2025年も残り1カ月を切った。拉致被害者で新潟産業大学特任教授の蓮池薫さん(68)は全国で精力的に講演し、母校の柏崎高校(柏崎市学校町)の生徒にも協力を呼びかけた。柏崎市役所では、1977年に新潟市で拉致された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=らのパネル展が始まった。広く関心を持ってもらおうとアピールを続けている。

 蓮池さんは柏崎高校での講演で、北朝鮮は日本の世論が静まるのを狙っていると指摘し、生徒約600人を前に「若い世代も黙っていないと北朝鮮に訴えたい」と拉致問題に関心を持ってほしいと呼びかけた。...

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