横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=が新潟市で北朝鮮の工作員に拉致された事件から48年になるのを前に、拉致被害者で新潟産業大特任教授の蓮池薫さん(68)と、北朝鮮政治が専門の慶応大教授、礒﨑敦仁さん(50)の講演と対談が10日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれた。拉致問題解決に向け、高市早苗新政権はどう動くべきか、意見を交わした。(対談の司会は新潟日報社の原崇・論説編集委員)
◎蓮池薫(はすいけ・かおる)1957年、柏崎市生まれ。中央大学在学中の78年7月に柏崎市の海岸で妻祐木子さんと共に拉致され、2002年に帰国。著書に「日本人拉致」など。
◎礒﨑敦仁(いそざき・あつひと)1975年東京都生まれ。慶応大大学院修了。北朝鮮政治が専門。著書に「北朝鮮を読み解く」など。
◆高市政権は「対北政策で日米韓が一致する努力を」 蓮池薫さん
高市早苗政権が発足し、北朝鮮に首脳会談の開催を呼びかけた。あらゆる手段を総動員して、突破口を開いてもらいたい。この講演では、北朝鮮が考えていること、2018年に米朝首脳会談が開かれた時と比べての周辺国の変化、拉致問題を解決する上で必要な条件3点を話す。
北朝鮮は...
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