講演会で拉致問題の解決を訴える蓮池薫さん=15日、上越市吉川区
講演会で拉致問題の解決を訴える蓮池薫さん=15日、上越市吉川区

 北朝鮮による拉致被害者で、新潟産業大特任教授の蓮池薫さん(68)=柏崎市=が15日、上越市吉川区の明善寺で講演した。北朝鮮への圧力と経済的な見返りが拉致問題を解決する鍵になるとし、「(高市早苗首相に)しっかりと考えてほしい」と訴えた。

 講演会は寺の門徒らが企画し、約60人が参加した。

 蓮池さんは、未帰国の政府認定拉致被害者の親世代が横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の母早紀江さん(89)だけになったとし「めぐみさんと早紀江さんを会わせることがスローガンだ」と強調。政府が北朝鮮に対し、「時間がないことをもっと強くはっきり伝えるべきだ」と語った。

 質疑応答では参加者から...

残り161文字(全文:448文字)