
前川國男が手がけた新潟市美術館の建物=新潟市中央区
平たんではなかった新潟市美術館の40年の歩みを振り返り、地方の公立美術館が直面する課題と今後の展望を探る。(3回続きの1)
深みのあるオリーブグリーン色のタイルが光によって表情を変える。周囲の自然や街の風景と調和し、建築の落ち着いたたたずまいを演出している。
今秋開館から40年を迎えた新潟市中央区の新潟市美術館。格調高い建物は、地元が生んだモダニズム建築の巨匠、前川國男(1905〜86年)が手がけた。最晩年の前川が「100年もつ建築」を目指し、故郷に残した“遺作”だ。...
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