
8月、記録的な雨量で大雨特別警報が出た鹿児島県霧島市の住宅地に流れ込んだ土砂
新たな防災気象情報の導入に向けた改正気象業務法などが成立した。導入される来年出水期(6~10月ごろ)までに、自治体や住人の意識に浸透できるかどうかが、早期避難への鍵を握る。専門家は、地域ごとに、過去の災害を踏まえたシミュレーションをしてみることを提案している。
▽加速
8月8日に大雨特別警報が発表された鹿児島県霧島市の担当者は「整理され、全体的に分かりやすくなる印象だ」と評価する。自治体には、気象庁などが出す防災気象情報を参考に、避難情報を発表する役割がある。
土砂災害で、警戒レベル4の避難情報「避難指示」に相当する、現在の防災気象情報は「土砂災害警戒情報」。関連が分かりづらいとの指摘が出て...
残り1333文字(全文:1633文字)











