オウム真理教幹部らに殺害された坂本堤弁護士=当時(33)=らの遺体が新潟県などで発見されて今年で30年となったことを受け、日弁連は5日の臨時総会で、弁護士業務の妨害を許さず、毅然(きぜん)と対応していくとする宣言を採択した。

 信者の脱会を支援していた坂本さんは、妻の都子さん=当時(29)=や長男龍彦ちゃん=当時(1)=とともに1989年に殺害され、遺体は95年9月、新潟、富山、長野各県の山中で別々に見つかった。事件を機に日弁連は、弁護士業務妨害対策委員会を設け、対応を進めてきた。

 宣言では、業務妨害が「社会正義の実現を阻害するもので断じて許されない」と指摘。近年は...

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