
大和総研のエコノミスト、小林若葉さん
2025年の「新語・流行語大賞」に生成人工知能(AI)「チャットGPT」の愛称である「チャッピー」がノミネートされた。
これに象徴されるように、AIの利用が一段と進んだ1年となった。事務作業や顧客対応の自動化、事業・商品企画など、企業活動にも浸透しつつある。
経済協力開発機構(OECD)によると、米国ではAIの活用が今後10年間の労働生産性を年平均0・4~0・9%押し上げる見通しだ。生産性向上が課題である日本でも、AI活用は成長の原動力となり得る。
ただ、AI活用の加速には電力の確保が不可欠だ。電力広域的運営推進機関によると、人口減少や省エネ促進で長期的に減少傾向にあった日本の電力需要は、A...
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