第2次トランプ米政権は新たな国家防衛戦略(NDS)で、勢力圏と見なす南北米大陸を中心とした西半球での権益確保を優先する姿勢を鮮明にした。台湾に言及せず、アジアでの中国抑止の具体策は盛り込まれなかった。米中の二大国間で事実上のすみ分けが進む懸念が拭えない。日本を含む同盟国に対し役割拡大と負担増を迫る米国の姿勢も浮き彫りになった。
▽誇示
「米軍の最優先課題は、西半球での国益保護を含めた本土防衛だ」。NDSでは、不法移民対策や麻薬流入の阻止といった政権の看板政策に触れ「米国第一」を前面に打ち出した。11月には中間選挙が控えており、支持層である米国第一主義運動「MAGA」派にアピールする狙いも透け...
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