妙高中の生徒たちが平和の大切さを学んだ講演会=妙高市関山
妙高中の生徒たちが平和の大切さを学んだ講演会=妙高市関山

 平和の大切さを考える講演会が、妙高市関山の妙高中学校で開かれた。妙高市遺族会の宮﨑淳一会長(54)が、戦時中に家族を亡くした市内の女性の体験談を紹介し、「戦争の惨禍を繰り返してはならない」と呼びかけた。

 講演会は妙高市が11日に開き、妙高中の1年生約30人が参加した。宮﨑さんは、市遺族会会員の80代女性から聞き取った体験を生徒に伝えた。

 女性は1941年に家族と旧満州へ渡り、46年に帰国する際、北朝鮮で寒さと飢えにより姉と妹を失った。帰国後、軍人だった父親が抑留先の中国で亡くなっていたことを知ったという。

 宮﨑さんは戦後80年がたった中、「若い皆さんが今生きている意味を考えることが、戦争で亡...

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