戦没者をしのんで鐘をつき手を合わせる遺族ら=8月15日、妙高市の善照寺
戦没者をしのんで鐘をつき手を合わせる遺族ら=8月15日、妙高市の善照寺

 終戦の日の15日正午、妙高市内の16寺院で戦没者をしのぶ「平和の鐘」が一斉に鳴らされた。厳かな鐘の音が各寺院に響く中、遺族らが合掌し、戦争のない世界の実現を願った。

 妙高市遺族会が毎年実施している。以前は、東本願寺新井別院(下町)に集まって戦没者追悼式を行っていたが、炎天下になることも多く、高齢の遺族ら参列者の負担を考慮し、2016年に地元の寺院で悼む今の形に切り替えた。

 善照寺(美守1)の鐘楼には、妙高市遺族会新井支部長の須山義男さん(84)ら約10人が集まった。須山さんが鐘を突き、参列者は静かに手を合わせた。

 32歳だった祖父が南太平洋の島で戦死した妙高市関川町の男性(67)は、戦後80...

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