
「ギャングみたいだろ?」。五輪のモニュメントを首から提げておどけるスタッフ。一見、お宝を強奪してきたように見えますが、むしろみんなの心が、五輪に奪われてしまったのかもしれません=リビーニョ(共同)
史上初めて2都市の名を冠し、遠く離れた四つの会場群による広域分散開催となったミラノ・コルティナ冬季五輪は、おおむね成功したと言える。主に既存施設を利用して経費を削減しつつ複数都市に経済効果をもたらすモデルケースが示され、東京を会場群の一つとする近い将来の日本開催にも道筋がついた。
スイスとの国境が近いアルプス山中のリビーニョは、日本がメダルを量産したスノーボードやモーグルなどで盛り上がった。十数年前はひなびた田舎町という印象だったが、再開発で見違えた。会場から徒歩圏内の中心街は、目抜き通りを挟んで並ぶ飲食店や商店が観戦客で連日にぎわった。
既存の競技施設や交通インフラの整備などに約550億円...
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