最後の東京開催として開かれた第13回井月忌の集い=東京都千代田区
最後の東京開催として開かれた第13回井月忌の集い=東京都千代田区

 幕末の長岡藩士とされる俳人井上井月(せいげつ)(1822〜87年)をしのぶ「井月忌の集い」が、東京都内で開かれた。13回目を数える東京での集いは今回が最後で、次回から、井月が晩年を過ごした長野県伊那市での開催に舞台を移す。伊那市出身者らが始めた顕彰活動が実を結び、俳句歳時記に「井月忌」が収録されるなど、信越ゆかりの俳人の知名度アップに尽力。関係者は今後のさらなる取り組みを探っている。

 井月は幕末から明治時代にかけて伊那などを放浪し、名句を残した。郷土の俳人を全国に発信しようと、伊那市の顕彰会などでつくる実行委員会が2014年に都内開催を初めて企画。命日である旧暦2月16日(新暦3月10日)前後に毎年開催してきた。

 集いでは、井月を主人公にした映画「ほかいびと」や伊那地方の民俗をテーマにした記録映画を上映。毎年、全国から多くの投句が寄せられる俳句大会も開かれた。銀漢俳句会の主宰だった故伊藤伊那男さん=長野県駒ケ根市出身=をはじめ、...

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