
オーエムネットワーク株式会社(本社:新潟県新潟市中央区、代表取締役:山岸 真也)は、2026年2月19日に開催された日本最大級のエンジニア向けカンファレンス「Developers Summit 2026(デブサミ2026)」に、ソリューション部からエンジニア3名が参加してきました。
本レポートでは、参加したエンジニアそれぞれの視点から、AI技術の浸透による開発現場のパラダイムシフト、組織構造とシステム設計の深い関係性、そしてAI時代のエンジニアに求められる真の価値について、当日のセッション内容や展示ブースの様子と併せてご紹介します。
■デブサミ2026参加の背景
オーエムネットワークでは、常に最新の技術トレンドをキャッチアップし、プロダクト開発へ活かすことを目的として、社外カンファレンスへの参加を奨励しています。今回、エンジニアリングの未来を探求するため、2026年2月に開催された「Developers Summit 2026」に当ソリューション部から3名のエンジニアが参加しました。本レポートでは、彼らが現地で得た気づきと、今後の当社の開発体制へ与える示唆についてまとめました。■AIは前提。「HOW」から「WHAT」へシフトするエンジニアの価値
デブサミ2026の全体を通して浮かび上がった最大のキーワードは、AI駆動開発はもはや「前提」であるということです。セッションや展示ブースの雰囲気からも、「AIを使うかどうか」ではなく「どう組み込むか」というフェーズに入っていることが強く感じられました。共通のテーマとして、以下の3点への言及が多く見られました。
1.「HOW → WHAT」の転換:
AIがコーディング(HOW)を担う時代、エンジニアの価値は「何を作り(WHAT)、なぜそれが必要か」を定義する力へ移行しています。
2.「責任はエンジニアに残る」
AIの出力に対する最終判断・品質担保の責任は人間にあります。AIの出力を見抜く目は、エンジニア自身の経験によって培われます。
3.「暗黙知の組織的な文書化」
AI駆動開発において、プロンプトの質は成果の質に直結します。業務ナレッジやドメイン知識などの暗黙知を言語化し、AIが活用できる形で蓄積する組織的な仕組み作りが、これからの実力差となります。
参加エンジニアによるレポート
これらの共通認識を踏まえ、参加した3名のエンジニアによる詳細なレポートをご紹介します。■参加者A:エンジニア歴28年
~ モダナイゼーションと組織、そしてAI時代の経験の価値 ~
Day2に参加し、Platform EngineeringからAI時代のキャリアまで幅広く聴講しました。
【印象に残ったセッション】
19-B-4「意志を実装するアーキテクチャモダナイゼーション」:
「何度書き直しても、また遅くなる」徒労感の正体は、コードではなく組織構造(コンウェイの法則)にあるという指摘が衝撃的でした。レガシーの問題は「古い」ことではなく「変化に対応できない」ことです。モダナイゼーションの本質は技術刷新だけでなく、組織を無視せず、短期的な成果を求めすぎずに進めることにあると学びました。
19-C-8「おとうさん、AIが発達したらクビじゃない?」:
エンジニアの価値は、経験から生まれた「なぜ(WHY)を問う力」にあるという内容に深く共感しました。AIは「どのように(HOW)」を担い、人間は「なぜ」を問い判断し責任を取ります。経験の量と質がAIへの指示の質と出力を見抜く目を決めます。
【自社への示唆】

自社プロダクトのモダナイゼーションにおいて、技術だけでなく組織構造の見直しもセットで進めるべきであると痛感しました。また、アクセシビリティの視点をプロダクト品質向上に取り入れ、差別化につなげていきたいと考えています。
■参加者B:エンジニア歴20年
~ 現場で使えるAI音声ボットと、AIを使いこなすベテランの姿勢 ~
AI音声ボット、自動車業界のアジャイル開発、AI時代のエンジニアキャリアという異なる切り口でセッションに参加しました。
【印象に残ったセッション】
19-D-5「電話が知能を持つ日」:
開発中のAI電話応対システムのデモを体験しました。あいづち、割り込み対応、営業電話のお断りなど、ほぼ運用レベルでした。当社のソリューション部ではまだ電話問い合わせも多いため、この機能を導入できれば効率化に大きく貢献できる可能性があります。
19-C-8(参加者Aと同セッション):
30年のプログラミング経験を持つエンジニアが、この1年は生成AIだけで仕事をしてきたという話が印象的でした。手でプログラミングをしなくなってもこれまでの経験(特に失敗談)が活き、最終的な責任は自分で取るという姿勢は、自身の現状とも重なり大変学びになりました。
AI電話応対システムのソリューション部への導入を具体的に検討したいと考えています。また、生成AIを活用した開発において、ベテランの経験という付加価値を組織としてどう活かすかを考えていきます。
【自社への示唆】

■参加者C:エンジニア歴7年
~ AI時代だからこそ光る「守りの設計」と「言語化スキル」~
AIテーマが主流の中で、バックエンドの原理原則とエンジニアキャリアに関するセッションを聴講しました。
【印象に残ったセッション】
19-A-7「2重リクエスト完全攻略HANDBOOK」:
「データの整合性をどう守るか」という設計判断の重要性が、AI時代だからこそ高まっていると実感しました。データの持ち方などシステム上の制約を理解した上で、不正攻撃のセキュリティホールを塞ぐための「守りの設計」をどう組み合わせるかは、人間が向き合うべき領域です。
19-B-5「AI駆動開発とRAGプロダクトへの挑戦の軌跡」:
AIに「運転席を譲る」プロセスを適用するには、高い言語化スキルが不可欠であることを学びました。AIは渡された情報内でしか完結できないため、背景や前提をどこまで明確に言語化できるかという「想像力」が成果の品質を左右します。
【自社への示唆】

AI駆動開発を進める際、暗黙知の文書化・言語化を組織的に推進する必要があります。また、将来性や品質に責任を持つ判断力こそが、AI時代におけるエンジニアの主導権を支える鍵になると感じています。
■自社への示唆と今後の展望
デブサミ2026での学びを経て、オーエムネットワークでは以下の取り組みを強化してまいります。1.「WHAT」と「WHY」を定義する力の育成
AIコーディングを前提とし、エンジニアがビジネス価値を高める「何を作り、なぜ必要か」の定義に注力できる環境とスキルアップを支援します。
2.組織的な暗黙知の文書化
AIが最大限の実力を発揮できるよう、業務ナレッジ、ドメイン知識、過去の設計判断などを組織として体系的に文書化し、AIが活用できる形で蓄積する仕組みを構築します。
3.モダナイゼーションと組織改革の両立
開発体制の見直しにおいて、コンウェイの法則を意識し、組織構造とシステム設計をセットで最適化していきます。
オーエムネットワークは今後も、最先端技術に触れ、学び、自社プロダクトへ還元することで、お客様により良い価値を提供し続けます。
【会社概要】
会社名:オーエムネットワーク株式会社
所在地:新潟県新潟市中央区
代表取締役:山岸真也
事業内容:業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」、勤怠管理システム「R-Kintai」
提供Web:https://www.omnetwork.co.jp/

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