オーエムネットワーク株式会社
~高人時生産性を維持する天満屋ストアが実践する“再現性ある店舗運営”とは~




「今日はレジ何台開けようかな?」
小売現場では珍しくないこの問い。その判断、理由を説明できていますか?
株式会社天満屋ストアでは、時間帯別売上データを起点に、シフト作成にとどまらない“データ主導の店舗運営”を実践しています。2023年春にシフト管理システム「R-Shift」をレジ部門に導入し、今年で約3年。今回はその節目に、運営担当者へのインタビューを通じて、現場に起きた変化と取り組みの実態を伺いました。

■ データ活用を“実装”してきた企業、天満屋ストア


岡山を支えてきた天満屋ストア
天満屋ストアは、岡山を中心に店舗を展開する地域密着型のスーパーマーケットです。長年にわたり現場力を磨いてきた一方で、データ活用にも早くから取り組んできました。
レジ業務のシフト最適化だけでなく、自動発注や売場運営にもデータを活用し、店舗オペレーション全体の精度を高めています。いわゆるDXを掲げるだけでなく、現場に根付かせてきた点が特徴です。その結果として、人時売上高は約1.9万~2万円弱という水準を安定的に維持。同規模・同商圏の食品スーパーマーケットと比較しても、高い生産性を実現しています。



■インタビュー紹介
本取り組みを推進する2名に話を伺いました。

浅野氏:青果担当として複数店舗を経験後、本部へ。現在は店舗運営、会員カード事業、情報システム部など幅広い業務を担いながらR-Shiftの運用を担当。
堀西氏:加工食品や飲料のバイヤーを経て情報システム部門へ。情報システム領域を中心にR-Shiftの運用を担当。





■なぜ勘と経験で作るシフトに課題はあるのか

これまでシフト作成は紙やExcelで行われており、従業員の希望を組み合わせながら作る作業には多くの時間がかかっていました。
さらにレジ部門では、「どの時間にどれだけレジを開けるか」という判断も必要になります。これは曜日や天候、広告やイベントなど複数の要因に左右されるため、熟練者の経験に依存していました。
当時の課題について、浅野氏はこう振り返ります。


浅野氏:
「なぜこの日はこんなに人がいるのか、と聞かれても明確に説明できないことがありました。さらに新店や異動先では、それまでの経験が通用しないことも多かったんです。」
こうした背景から、天満屋ストアの行動指針の1つでもある「店頭第一主義」を安定的に実現するためには、判断の再現性が不可欠であると考え、データ主導のシフト作成に取り組むことにしました。



■データで“レジ開設台数を決める”仕組みとは

そこで同社が着目したのが、がR-Shiftの「レジ自動開設機能」です。



POSから時間帯別の売上や買上げ点数をR-Shiftに連携し、売上予測と組み合わせることで、何時に何台のレジを開けるべきかを自動で算出します。さらに、どのスタッフをどのレジに配置するかといったワークスケジュールも自動で割り当てることが可能です。自動開設の精度について尋ねると、浅野氏は次のように語ります。

浅野氏:
「日単位で検証を行いましたが、開設台数や時間帯については熟練者の感覚と大きな差はありませんでした。細かい調整は必要ですが、全体としては大きく効率化できると判断しました。」
この結果を受け、有人レジが2台しかない店舗も含め、37店舗全部に導入することを決めました。

■ 現場に起きた変化とは

導入後、まず現場から上がったのは業務効率の変化でした。
シフト作成にかかる時間は大幅に短縮され、これまで行っていなかったワークスケジュールの作成も可能になりました。その結果、当日の作業分担がスムーズになっています。さらに、想定していなかった変化もあったと堀西氏は語ります。
堀西氏:
「レジ業務をされている方なら経験があると思いますが、レジ担当の方に品出しをお願いするのは気を使う場面も多かったのですが、システムで決まっていると依頼しやすくなりました。指示する側の心理的な負担が減ったと感じています。また、業務経験の浅いスタッフにとっても、直接指示するよりワークスケジュールを共有する方が負担が少ないという効果もありました。」





さらに、レジ業務の負荷分散についての変化についても教えていただきました。
堀西氏:
「レジはどうしても負荷が偏りやすいのですが、自動ローテーションによって1時間ごとに配置を変えることで、負担を分散できるようになりました。これまでのアナログオペレーションでは考慮しきれなかったことだと実感しています」

■ 人時生産性への影響

高い人時売上高を維持してきた同社にとって、R-Shiftはどのような影響を与えたのでしょうか。

堀西氏:
「正直、レジ台数が十数台という店舗様でしたら人時改善につながる可能性はありますが、小規模店舗では人員削減という意味での効果は限定的だと感じています。ただし、レジ以外の時間に別業務を割り当てられるようになり、業務の質は大きく変わりました。単純な人員削減ではなく、業務の最適化によって生産性が支えられている点が特徴ととらえています。」

■ レジから“店舗全体”へ

現在、同社ではレジ部門にとどまらず、他部門への展開も検討しています。
青果や惣菜などの部門においても、作業の棚卸を行い、ワークスケジュールを基にした運営へ移行することで、多能工化の推進を目指しています。最終的には、「どの作業を、いつ、どれだけ行うべきか」
をデータに基づいて導き出し、店舗全体で再現性のある運営を実現することを目指しています。





■ インタビューを終えて


浅川拓摩(戦略企画部 マネージャー)R-Shiftの運用立ち上げ業務の経験を活かして、現在はプロモーション業務を軸に活動。
今回は”熟練のシフト作成者”vs”システム”という構図になるのかと思っていました。レジの配置は売上に直結する重要な指標のため熟練者のプライドが強いという話をこれまでに何度か聞いていたからです。ところが実際は導入を告知したときにネガティブな意見が出なかったと聞いて、データ活用のマインドがすでにできている会社だと強く感じました。



【会社概要】

会社名:オーエムネットワーク株式会社
所在地:新潟県新潟市中央区
代表取締役:山岸真也
事業内容:業務システム開発、シフト管理システム「R-Shift」
提供Web:https://www.omnetwork.co.jp/



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