
拉致被害者帰国のチャーター便で機長を務めた角城健次さん=大阪市浪速区
北朝鮮による拉致被害者5人が2002年に帰国し、四半世紀近くが経過した。柏崎市の蓮池薫さん(68)=新潟産業大特任教授=夫妻や佐渡市の曽我ひとみさん(66)らが帰国したが、新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=らの救出には至っていない。蓮池さんらを乗せた政府チャーター機の元機長、角城健次さん(74)が大阪市で新潟日報社の取材に応じ、「5人が抱き合う姿を見て『他の人たちも俺が迎えに行く』という気持ちになった。24年近く進展がないが、帰国を願う思いは変わらない」と心中を語った。
(東京支社・小林千剛)
-全日本空輸のパイロットとして、北朝鮮・平壌で蓮池さんや曽我さんらを政府チャーター機に乗せ、羽田空港まで飛びました。
「皇室関係など、特殊なフライトを担当していた頃だった。全日空は1990年の『金丸訪朝団』などの飛行も担当していたので、その資料も見て学んだ。機体の故障に備え、コンテナ4台に予備部品を積んだ。北朝鮮にボーイングの部品はないだろうから」
「平壌空港周辺は、昭和30年代の日本の農村風景のようだった。牛に荷車をひかせ、わらを積んで…。離陸前、機体につながるタラップを上がってくる5人は硬い表情で、その姿を見て『心せんとな』と思った」
-5人は約24年ぶりに日本の地を踏みました。
「コックピットから家族らと抱き合う姿を見ていた。...
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