昨年前期に放送されたNHKの連続テレビ小説『あんぱん』が『第34回橋田賞』橋田賞を受賞した。10日に都内で行われた授賞式には、制作統括の倉崎憲氏、チーフ演出の柳川強氏、脚本の中園ミホ氏が代表して登壇した。
本作は「漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、激動の時代を共に生きた二人の物語を丁寧に紡ぎだした。自らの戦争の体験から“逆転しない正義”とは何かを問い続け、『アンパンマン』を生み出すまでの夫婦愛とまわりの人々とのつながりを温かく描いて、視聴者から高い支持を得た」と評価され受賞に至った。
倉崎氏、柳川氏とともに記念品を受け取った中園氏は、受賞のあいさつで「実は今田美桜さんが演じてくださったヒロインののぶは、橋田壽賀子先生の分身です」と告白。「やなせたかしさんの奥さんの資料がほとんど残っていなかった」と振り返り、「脚本書き始める前に、橋田先生の随筆を読みまくりました」と明かした。
その中で、普通の聡明な女の子が軍国少女になっていく恐ろしさや正義が逆転する虚しさなどが切実に伝わってきたと語った。
また、本作の主演を務めた今田美桜も出席した。
1993年に創設された『橋田賞』は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成するもの。各テレビ局、モニター、橋田文化財団選考委員の推薦作品及び人を対象に検討を加え、候補を選出する。受賞作品・受賞者は以下の通り。
■『第34回橋田賞』受賞者一覧
【橋田賞】
・ 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)
・『わが家は楽し』(TBS)
・『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)
・『八月の声を運ぶ男』(NHK)
・小日向文世
・佐藤浩市
・小芝風花
・今田美桜
・竹内涼真
【野村昭子賞】
・岩崎加根子
【橋田賞新人脚本賞】
<一時間ドラマ部門>
佳作
『コクーン』高橋由佳
『愛或るほうへ』佐野あすか
<短編部門>
入選作
『へりとわらし』朝比奈千鶴












