『RIZIN.53』で皇治と対戦した平本蓮 (C)ORICON NewS inc.
『RIZIN.53』で皇治と対戦した平本蓮 (C)ORICON NewS inc.

■『RIZIN.53』(10日/神戸・GLION ARENA KOBE)
第10試合 スタンディングバウト3分3ラウンド/無差別級

【インタビュー動画】平本蓮「皇治は朝倉未来より打たれ強い」MMA復帰戦は久保優太を指名

平本蓮 皇治
ドロー(エキシビションマッチ)

 長年の因縁があった皇治との試合を終えた平本が試合後インタビューで、久しぶりのリングに立てた思い、9月に控えたMMA復帰戦、そしてその試合の相手に指名した久保優太や、今大会で逆転勝利を飾った弟の平本丈について語った。

――試合を終えた率直な感想を聞かせてください。

【平本】試合というよりも公開練習だったので、怪我がなくてよかったです。

――対戦した皇治選手の印象は?

【平本】皇治の海外での試合などを見て研究はしていたのですが、思ったより前に出てこず、警戒されていました。そこにアッパーやボディを合わせようと思ったのですが、思いのほか入ってこなかった。3~4発アッパーが入った時、オーソドックス(右構え)に変えて打ち合いに持っていってもよかったのですが、バッティングでカットしたり鼻を壊したりして、9月に向けた準備に支障が出るのは避けたかった。負傷した肩も全体的に80パーセントくらいの出来でしたが、仕上がるまでにはもう少し時間がかかるかなと思います。

――次の展望はやはり9月になりますか?

【平本】そもそも僕はMMAファイターなので。今日の試合に文句を言っている人もいますが、「お前ら興味ないって言ってたんだから見るなよ」という話で。結局見て好き勝手言っているだけなので、僕の評価は9月のMMAの試合を見て決めてください。ボクシンググローブも久々でしたが、やっぱりオープンフィンガーグローブの方がやりやすいですね。

――「公開練習」とのことですが、倒しきれなかった悔しさはありますか?

【平本】ないですね。彼が打たれ強いのは分かっていましたし、今回は減量もせず、久々の試合での体力やスタミナ配分を確認しながらの動きでした。遠慮せずに体を作って試合をするのが初めてだったので、ペースを見ながらやりましたが、もう少し狙ってもよかったかもしれません。ただ、本当にぶつかり合ったという感じで、怪我なく終えられたし、(弟の平本)丈が勝ったので、今日は完璧な1日でした。

――長く因縁のあった皇治選手への感情は?

【平本】殴り合ったので、もう(わだかまりは)ないですね。これ言うとまたいろいろ言われるでしょうけど、朝倉未来よりは全然打たれ強いと思います。

――9月の復帰戦の相手に久保優太選手を指名されました。

【平本】グラップラー対決を楽しみにしてもらえたら(笑)。久保優太とはK-1時代には交わりませんでしたが、僕が小学生の頃にK-1ファンとして見ていた頃から活躍している選手です。RIZINという舞台で戦えるのは、今のタイミングかなと思いました。相手もYouTubeで僕にいろいろ言っているようですし、受けてくれるならやりたいです。

――今日の試合で、クロフォードのようなサウスポーのカウンターボクシングを披露したのはなぜですか?

【平本】皇治の海外の試合も含めてセコンドの指示などを研究し、彼がガードを固めて歩きながら打ってくるタイプだと分かっていました。あえて距離を外しすぎず、足の幅でコントロールし、ジャブの当たる角度で戦術を決めようと考えていました。過去の試合を見ても彼はサウスポーをやりづらそうにしていたので、左を当てる角度を作るのがはまるだろうと思ったら、やはりはまりましたね。9月が本番なので手の内を全て見せる必要はないと思い、右(の強打)はお楽しみにとっておきました。

――3ラウンドに皇治選手がよろめく場面がありましたが、あそこでフィニッシュしなかったのは?

【平本】行こうかなとも思いましたが、行かないようにしようと。

――11キロの体重差がありながら倒せなかったことへの悔しさは?

【平本】ないです。体重差を力でねじ伏せるよりも、スピードとテクニックで見せたいという思いがありました。自分としてはマジで怪我なく終えてよかったです。

――本日行われたUFCでの平良達郎選手の試合は見ましたか?

【平本】見ました。今日はジョシュ・ヴァンが強かったですが、平良選手もいい場面があったし、終わった後にマウスピースを投げ捨てた闘志が素晴らしかった。ああいうランクに行く選手の心を持っているなと勉強になります。堀口(恭司)選手らがいる中で、自分より若い強い選手が出てくる新時代を感じました。ただ、メインの(ショーン・)ストリックランドの試合が一番面白かったです。

――今日の試合に向けて、平良選手から刺激を受けましたか?

【平本】一番の刺激は、弟の丈の試合でした。今まで俺のコネとか言われてたけど、今回は自分から意識を変えて猛練習し、THE BLACKBELT JAPANなどで出稽古もして、逆転勝利した姿には熱くなるものがありました。今まで僕が心配して準備や声かけをしていましたが、今回は全て本人に任せた中でああいう勝負を見せてくれて、非常に勇気をもらいました。

――皇治選手の一連のステロイド発言や挑発はどう受け止めていましたか?

【平本】いいショーだったんじゃないですかね。試合中の(皇治軍団)の風船の音がうるさいかなと心配していましたが、思ったよりうるさくなくてよかったです。

――1年10ヶ月ぶりのリングの緊張感はどうでしたか?

【平本とにかく落ち着いて、RIZINのリングの広さや会場の感覚を再確認できたことは、9月に向けての収穫でした。

――戻ってきたという感激はありますか?

【平本】本業はMMAなので、まだカムバックしたという感覚はないですね。久々に勝負をしたという感じで、本当の感覚は9月に取っておこうと思います。

――皇治選手が朝倉未来選手に対戦要求をしていますが、どう思いましたか?

【平本】キックやボクシングなら皇治でしょうけど、MMAなら朝倉未来が強いんじゃないですか。そもそもこの神戸大会は最初に朝倉未来が「皇治とやらせてください」って言って決まったのに、皇治戦なら打撃ルールだとなったら「やりません」みたいになったから、僕が出ることになったんで。朝倉未来がMMAでしかやらないって言ってるので、皇治戦は決まらないんじゃないですか。

――朝倉未来選手は9月に誰と戦うのが良いと思いますか?

【平本】誰でもいいんじゃないですか。そもそも、もうチャンピオンのシェイドゥラエフに勝てる気がないと思ってる選手は、格闘家としてのゴールが見えてしまっていると思うので。