和服でコーヒーをいれる池田芳さん。「面白そうだと始めて、スタイルになった」と笑う=柏崎市日石町
和服でコーヒーをいれる池田芳さん。「面白そうだと始めて、スタイルになった」と笑う=柏崎市日石町

 柏崎市で「焙煎家いけぽん」として活動する池田芳(かおる)さん(41)は、酒造会社の蔵人でありながら、イベント出店などで自家焙煎(ばいせん)のコーヒーを提供している。元エンジニアで機械と向き合う仕事から転身し、客と接する仕事に喜びを感じている。店を構えることが目標で「毎日飲みたくなる一杯を追求し、自分と向き合う時間を提供したい」と、夢を抱いている。

 池田さんは2010年に県外の大学院を卒業後、大阪府の原子燃料製造メーカーに入社。原子力発電所で事故が起こるリスクを評価するエンジニアとして13年働いた。ただ、この仕事は顧客と直接やり取りする機会がなく「お客さんに直接、物を提供したい」と思って退職、故郷で職を探すことにした。

 23年、阿部酒造(柏崎市安田)の社員募集案内を見つけた。...

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