本木雅弘還暦記念フォトブック『awai 刹那と永遠のまにまに』 囲み取材に出席した(左から)中村一弘氏、本木雅弘 (C)ORICON NewS inc.
本木雅弘還暦記念フォトブック『awai 刹那と永遠のまにまに』 囲み取材に出席した(左から)中村一弘氏、本木雅弘 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の本木雅弘(60)が10日、東京・渋谷のNONLECTURE books/artsで写真集『awai 刹那と永遠のまにまに』(トゥーヴァージンズ)の写真展『“awai”Masahitro Motoki × Kazuhiro Nakamura Photo Exhibition』のトークイベントを開催した。

【全身ショット】後ろには写真がずらり…シックな衣装で登場した本木雅弘&中村一弘氏

 撮影は、同い年で長年の友人である写真家・中村一弘が担当。東京と京都、ロンドンで行われ、プライベートな写真と断片的に内なる世界を語る本木本人の言葉がつづられている。また、20代のころ中村や仲間たちと旅をし、大きな影響を受けた地・インドで当時撮影された写真も収録している。還暦という人生の節目を迎え、本木の人生という旅の現在地とは。また、19日から全国公開される主演映画『黒牢城』制作の合間をぬって行われた。京都での映画撮影オフタイムの様子、還暦当日、東京の自宅で朝を迎えた姿、ロンドンでの独り時間など、中村が再会を機に30年ぶりに撮り下ろすプライベートな写真の数々と、断片的に内なる世界を語る本木の言葉が重なり合う。静かなる心の旅のアートブックとなる。写真展では、富士フイルムの「デジタル銀塩プリント」という技法で印刷された美麗な写真が飾られる。

 本木は「ちょうど映画『黒牢城』のプロモーションもしております。連日、出しゃばっている形になりますが、これはこれでご興味を持っていただけたら」と呼びかけた。写真集の経緯について、中村は「最初から『写真集を出したい』という話ではなかった。しばらく会っていない期間がありまして、たまたま私の出身が京都で『京都に映画の撮影で滞在しているから、戻ってくることがあったら食事をしよう』という話をした。お互いに忙しくて『明日なら行ける』となった。で、3時間ぐらい昔話やいろんな話をした。『本木くん、還暦だよね』と。昔からの関係もあるし『もう一度、写真を撮らせてくれない?』というのがきっかけです」と明かす。後を受けた本木は「私も全くそういう話が出ると思わずに、思い出話に花を咲かせて、一通り食べて飲んで話していた。中村さんも全く同い年で還暦なんです。で『還暦になったから30年ぶりに撮らせてくれないか』とハッとしたんですけど、何のために、誰のために、と(笑)。最初は記念用のポートレートを撮るつもりかなと思っていた。合間、合間に撮っているうちに、かつての写真集のように遊びながらロケーションを決めていくのが楽しくなった。小さな冒険から始まった」と振り返る。

 本木は「同じ人間が同じように30年の時を経て同一人物をのぞく。何か感じ取れるものが出現するんじゃないか、という期待感があった」とする。京都だけで撮影を終えるはずが、還暦当日も本木の自宅や銀座で撮影をしたという。「2025年12月21日、紛れもなく60歳を迎えた写真です」と照れながら明かした。その時点でも写真集の計画はなかったという。さらに本木が1人でゆっくり過ごすはずだったロンドンまで中村は同行して撮影。写真の点数やバリエーションも増え、そこから写真集の話に展開したという。本木は「久しぶりに狙わずに遊べた。その工程が若かりしころの好奇心がおう盛だった自分を思い出した。写真集になるまでの時間が新たな旅だった」としみじみ。いざ写真集という形になり「莫大な量から、削ぎ落としている。インドのかつての写真も含まれている。十二分に自分たちを振り返るものになった。還暦というタイミングができなければできなかったこと。自分の中でも充実感があります」と話していた。