【2022/7/15公開】
最高気温が30度を超える真夏日が増える中、日本自動車連盟(JAF)は車内での熱中症の注意喚起を行っている。外気温の上昇だけでなく、車内湿度も大きな要因となることから、エアコンの適切な利用を呼びかけている。
JAFは気温が約23度と比較的涼しい晴天の日中、窓を閉め切り、車内のさまざまな箇所の温度を測定。ピーク時には、車内温度は約50度まで上がり、ダッシュボード付近は70度を超えた。
さらに、気温35度の正午から4時間、5台の車両をそれぞれサンシェード(日よけ)設置や窓開けなど条件を変え、車内温度を測定した。対策を施さない黒い車は測定開始時の車内温度25度から1時間で50度を突破。日よけや窓開けを行った車も1時間で40度を超える結果となり、あまり効果がないことがわかった。
また、日中に車内温度30度で湿度を15%と45%に設定した同一車種2台を比較。一定時間を経過した際に、熱中症の指標となる「暑さ指数」を計測すると、湿度15%は5段階で上から4番目の「注意」だったが、湿度45%は上から2番目の「厳重警戒」となった。
JAF新潟支部は「エアコンを適切に利用し、こまめな水分補給で熱中症に気をつけてもらいたい。また、車を離れる際は、短時間であっても子どもやペットを置き去りにしてはならない」と話した。