一つ一つ手作りされる門松。出荷時期を迎えると松の葉が広がり見栄えが増すという＝十日町市稲葉
「色も姿も上々。きりりと気持ちも引き締まる」。気温がぐっと下がった１２日、正月飾りの門松づくりが本格的に始まった十日町市稲葉の造園業「緑花園」では、社員たちが門松の出来に満足そうにうなずいた。
９メートル程度の青竹を１・８メートルに切りそろえて洗い、電動のこぎりで先端をやりの穂先のように斜めに裁断する。切っ先は手が切れそうな程に鋭い。太さや姿形の似た３本を選んで縄で巻いて、土台のたるに入れて砂で固定する。
松の葉と梅の花を飾り、めでたい松竹梅を体現。色鮮やかなナンテンと扇を添えられた縁起物は、緑と赤のコントラストが美しい。竹は真っすぐに伸び、濃い緑が映える佐渡産が中心だ。関東や県内に出荷する。...
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