
鈴木映氏の出馬会見。共産党などでつくる「いのちとくらし最優先の新潟市をつくるみんなの会」が擁立した=新潟市中央区
新潟市長選(10月9日告示、同23日投開票)は共産党新潟地区常任委員の鈴木映氏(34)の無所属での立候補表明により、告示まで2週間余りで無投票回避が確実となった。現職の中原八一氏(63)が早々に再選出馬を発表したのに対し、国政野党系の擁立が遅れた背景には党勢低下に加え、争点設定に苦慮したことなどがある。次の焦点はオール野党態勢の可否だが、難航が見込まれる。
22日の会見で鈴木氏は、打診を受けたのは「9月上旬」と明かした。それまでは市議選を念頭に置いて活動していたが、わずか数週間で報道陣の前でカメラのフラッシュを浴びる立場になった。「候補擁立に難航する中で、暮らし、福祉に希望を持てる市の実現へ...
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