アルビレックス新潟の2023年シーズン新体制発表会見=1月12日、新潟市中央区

 サッカーJ1のアルビレックス新潟は12日、新体制発表の記者会見を新潟市中央区で開き、6年ぶりにJ1で戦う2023年シーズンをスタートさせました。会見には、J1セレッソ大阪から加入した新井直人選手、J2町田ゼルビアから加入した太田修介選手、松橋力蔵監督らが出席し、意気込みなどを語りました。ここでは、チーム始動のミーティングで選手たちに伝えた言葉やチームづくりにおける組織論など、独特で興味深い言葉を多く発した松橋監督の質疑応答に絞って掲載します。やりとりのほぼ全文です。

▽絶賛、高い期待

―松橋監督から見て、新井選手と太田選手はどんなプレーヤーですか。チームにどう貢献してほしいですか。

会見に出席した松橋監督=1月12日、新潟市中央区

 「新井選手は、(期限付き移籍先の徳島の選手として)対戦したときは右サイドバックでした。対戦した選手の中で一番、(自身と)目が合った選手です。何かのぞかれているような、隙がないというか…。こちらの仕掛けようとしていること、考えていることを分かっている、そういう印象がありました。身体能力の部分よりも、そういう深いところまで考えている部分を感じました。彼のサイドからの突破は難しいかなと、僕がそう考えていることも見透かされているような感じ。表面上というより、一つ奥に入り込んだ能力がある。やっていて嫌な選手。つかみどころのない、非常にすばらしい選手です」

会見でマイクを持つ新井直人。中央に太田修介、右端に松橋監督=1月12日、新潟市中央区

 「太田選手は、本人も言っていますが、(攻撃時の)仕掛けの回数が非常に多いです。スピードが大事なのは当然ですが、(仕掛ける)タイミングが大事です。そのタイミングが非常にすばらしい。嗅覚がある。彼は(流れやピッチの状況など)全体を見て、そういうプレーができます。直接的に関わるか、間接的に関わるかにかかわらず、全ての面で得意なプレーを効果的にできる選手だと思います。相手からすると、走らないでほしい選手です。(対戦したときは)走るコースをつぶしたいと思っていました。それでもやられる。新井選手もそうですが、こちら(対戦相手)を超えていく怖さを持った選手だと思います」...

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