2022年6月から23年3月にかけて新潟日報朝刊の上越面で連載した「ルポ人口減少」では、過疎化がもたらすさまざまな影響を取材した。その中で、地域の課題に挑戦する若者や集落を守ろうと奮闘する人たちと出会った。紹介した人々を再び訪ね、未来へ地域をつなごうと、できることを一歩一歩積み重ねている「その後」を紹介し、このシリーズを終える。(文・川島薫=上越支社、写真・永井隆司=写真映像部、大渕一洋=上越支社)=4回続きの2=

参拝者と談笑する髙野紘子さん=上越市安塚区和田

 新潟県上越市安塚区和田の菱神社。境内の雪が解けつつある3月、東頸城で唯一の神職、髙野紘子さん(36)は春らしい黄色い装束に身を包み、家内安全祈願を執り行っていた。

 2020年2月...

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