阿賀町職員の公金着服について記者会見を開き謝罪する神田一秋町長(中央)と町幹部=6月3日、阿賀町津川の町役場
阿賀町職員の公金着服について記者会見を開き謝罪する神田一秋町長(中央)と町幹部=6月3日、阿賀町津川の町役場

 新潟県阿賀町職員が公金約6600万円を着服した問題は、水道事業が一般会計とは異なる特別会計で運営されていることを背景に、ずさんなチェック体制で8年にわたり発覚を免れていた。監査委員による監査も機能しておらず、町は「性善説に基づいた甘さがあった」と不手際を認める。6月中にも職員の懲戒処分を決定し、組織体制の見直しなどで再発防止を図る。

 職員の着服は6月3日に町が会見し、明らかにした。職員は建設課で会計処理を担当。2015年4月ごろから23年3月にかけて、水道事業会計の支払い処理の際に小切手の額を水増しするなどして現金を着服した。

 阿賀町...

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