衝撃の診断から一夜明けた昨年7月31日、慌ただしく県立がんセンター新潟病院に入院した。翌日には内視鏡ですい臓から細胞を摘出する検査が行われ、入院3日目の8月2日、主治医よりすい臓がんの確定診断とともに、治療方針や化学療法について、概略次のような説明を受けた。

 化学療法はさまざまな抗がん剤の組み合わせからなり、ステージ4のすい臓がんには4通りほどの療法があること。このうち比較的新しい二つの療法を主な選択肢とすること。さらに二つのうちより効果が期待できる半面、副作用も強いため体力のある65歳以下に推奨される「フォルフィリノックス」療法を第1選択とすること。同じ療法を100人に行った臨床試験で、上...

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