
新潟県湯沢町が十日町市を相手取り境界線の画定や修正を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が11月14日に東京高裁であり、原告と被告双方が一審判決を不服として争う姿勢を示した。30年以上の協議を経ても未決着だった境界線問題は、控訴審に舞台を移して対決が続く。両市町の住民からは「控訴は理解する」「境界線画定は重要」との声が上がった。一方、「税金を使っているので住民への説明を」と行政に求める意見も聞かれた。
争いは1980年代に清津川ダム建設を巡り、ダム本体を湯沢町か旧中里村(現十日町市)のどちらに入れるかで表面化。90年に両町村が正式に協議を開始。その後ダム計画は中止され、旧中里村の合併後も境界画定の協議は断続的に続けられた。
23年6月の新潟地裁判決では、...
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