
認知症新薬「レカネマブ」による初回の治療を終え、帰路に就く患者夫婦=5日、柏崎市の国立病院機構新潟病院
新潟柏崎市の国立病院機構新潟病院で2月5日、製薬大手エーザイなどが開発した認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」が、柏崎市在住の70代女性に投与された。関係者によると昨年12月の保険適用後、新潟県内で投与されたのは初めて。6日には新潟市西区の信楽園病院でも患者に投与される予定で、新薬によるアルツハイマー病治療が県内でも本格化している。
レカネマブは病気の原因物質への作用を狙った初の認知症薬で、認知機能の低下を緩やかにすることが期待されている。軽度認知症とその前段階である軽度認知障害(MCI)の人が対象。2週間に1回、約1時間の点滴を原則18カ月続ける。標準の薬価は年間約...
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