新潟県の2024年度予算案について説明する花角英世知事。予算は今後、県議会での議論を経て決まる=2月14日、県庁
新潟県の2024年度予算案について説明する花角英世知事。予算は今後、県議会での議論を経て決まる=2月14日、県庁

 全国で人口減少が止まらず、人手不足に頭を悩ませている。毎年2月ごろになると県や市町村などの自治体は、1年間でどんな事業を行い、どのくらいのお金をかけるのか示す計画案を出す。新潟県の「予算案」をみると、「子育て支援」「脱炭素」「デジタル化」に注力するのだそう。しかし、事業内容をみると新味に欠ける。お隣・山形県は、人手不足の解消に向け「多文化共生元年」にするというニュースを見た。なんだか「キャラ」が立っている気が…。他の自治体の予算をパラパラ眺めると、トガった事業もチラホラ。新潟の「お隣さん」たちは、何に力を入れようとしているのか気になる。では、のぞいてみよう。突撃!隣の県予算!=2回続きの1=

◆[山形県]農繁期に外国人材を「リレー派遣」、人手不足への対策に27億円

 山形県は一般会計を6498億円とする2024年度当初予算案を発表した。23年度当初比4・7%減で、2年連続のマイナス。

 深刻な人手不足に対応するため、全国各県と連携して農繁期に外国人材を派遣しあう取り組みを試行するなど...

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