
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会で弁明する岸田首相=2月29日(代表撮影)
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件自民党の一部派閥で、議員側がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分を政治資金収支報告書に正確に記載していなかったとされる政治資金規正法違反事件。東京地検特捜部は1月、安倍派から多額の還流を受けた国会議員3人ら計10人を立件した。岸田派、二階派の元会計責任者らも含まれる。事件を受け、自民は政治刷新本部を設置し、改革に向けた中間報告をまとめた。安倍、岸田、二階、森山の各派が解散方針を決定した。を受け、岸田文雄首相は2月29日、衆議院政治倫理審査会ロッキード事件を契機として1985年に衆参両院に設置された。本人の申し出か、委員の3分の1以上の申し立てと過半数の賛成で開かれる。96年の加藤紘一氏を皮切りにこれまで8人の審査が行われた。出席に強制力はなく、2009年に鳩山由紀夫氏は出席しなかった。原則非公開で、本人の了解があれば公開される。出席委員の3分の2以上の議決で登院自粛などの勧告ができる。証人喚問と異なり、発言は偽証罪に問われない。参院で実施例はない。に出席し「国民の大きな疑念を招き、政治不信を引き起こした」と謝罪した。安倍派(清和政策研究会)が2022年にいったん...
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