列車の車窓が飽きないのは、 ときどき「何だこれ」という光景に出合えるからだろう。 稚内に向かう途中、深川から留萌本線に入った。 ぼんやり外を眺めていたらこんな駅舎が視界に入った。 「幌糠」(ほろぬか)である。 ひと昔前に活躍した貨物列車の最後尾に連結されていた車掌車を改造したものらしい。 現役時代は真っ黒だった車両が明るい色に塗装され、第二の人生を歩んでいる。 うまい再利用だなと感心していたら、この先、いろいろなところでこのタイプに出合うことになる。 JR北海道のお家芸だったのだ。 これは根室本線の「尾幌」(おぼろ)。 単純なカラーリングではなく、かわいらしいイ...

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