長い警笛の吹鳴。最後の旅路へ、ゆっくりと動き出した。
1976年から新潟県内を駆け抜けた名車115系が、ひっそりとラストランを迎えた。
50年近くにわたり、本県の鉄道輸送を支えてきた型式だ。最後まで残ったのは7編成。数年前から、各編成の塗装変更が行われ、かつて本県を走る115系がまとった歴代の「新潟色」など、様々なカラーバリエーションで楽しませてくれた。
ラストランは今期のダイヤ改正に合わせ3月11日。JR新潟駅から最後の出発となったのは17時01分発新井行き快速列車でクハ115-1001を先頭にしたニイN38編成の湘南色の列車だった。カメラを構えた鉄道ファンが集まり、記念写真を撮ったり、車...
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