「親子みらい図鑑」の一環として「話そう!にいがたで子育て」をテーマにしたトークショー(新潟県、東北電力にいがた、新潟日報社共催)が3月3日(日)、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで行われました。新潟県は、子育て中の親子の交流や育児相談・援助などを実施する「地域子育て支援拠点施設数」が全国1位※。そんな「子育てに優しい新潟県」で育児に奮闘する「Negicco(ねぎっこ)」の皆さんと、「ファザーリング・ジャパンにいがた」代表の吉田健太さんに、子育ての楽しみ方を教えていただきました。進行は2児のママでもあるフリーアナウンサーの冨高由喜さんが務めました。
※4歳以下人口千人当たり 令和4年度厚生労働省調べ

東北電力マスコットキャラクターの「マカプゥ」が来場者をお出迎え。たくさんの子どもたちが記念撮影を楽しみました

 

Negicco
2003年に結成された新潟発アイドル・ユニット。メンバーはNao☆、Megu、Kaede。「にいがた観光特使」を務める。2023年7月20日で結成20周年を迎えた。

吉田健太
ファザーリング・ジャパンにいがた 代表
新潟市出身、42歳、夫婦共働き、2児(長男中3、次男中1)の父。「『よい父親』ではなく『笑っている父親』を増やそう」をテーマに活動中。子育てイベント等の企画・運営、父親同士のコミュニティ作りを通じ、新たなサードプレイス構築を目指す。

進行を務めたフリーアナウンサーの冨高由喜さん

 

アイドルグループ
「Negicco」が全員ママ!
同世代のパパ&ママが来場

 雪がちらついた3月初頭。新潟日報メディアシップに子ども連れのパパ・ママ、孫育てに参加するおじいちゃん・おばあちゃんが集まりました。
 トークショーのゲストとして登壇した女性アイドルグループ「Negicco」はメンバー全員がママになり、アイドル活動と並行して家事育児に取り組んでいます。リーダーのNao☆さんは、1歳9カ月の男の子のママ。2月に第二子妊娠を発表したばかりのMeguさんは、1歳2カ月の女の子のママ。メンバーの中では末っ子としてかわいがられてきたKaedeさんも、1歳4カ月になる男の子との日々を紹介してくれました。中学生の息子さんが2人いる「ファザーリング・ジャパンにいがた」代表の吉田さんはパパ代表として参加。周囲のパパたちの意見も交えながら、自身の思いを発信しました。

天気を気にせず遊べる
「地域子育て支援拠点」が
たくさんある新潟県

 スクリーンに投影されたのは、新潟県内にある子育て支援施設。「地域子育て支援拠点数」で全国1位を誇る新潟県で、ゲストの皆さんもお気に入りの施設を探しながら子育てを楽しんでいました。「私もいろいろな施設を利用しています」と教えてくれたのはKaedeさん。「天気に左右されることなく遊べる施設は本当に助かっています」と使い方や良さを紹介してくれました。

 吉田さんは、公園をよく利用する子育て真っ盛りのパパたちによく行く施設をヒアリング。その結果、「い〜てらす(新潟市東区)」や「新津育ちの森(新潟市秋葉区)」などが人気だったといいます。
 「子育ては家族総力戦。とはいえ、おじいさま、おばあさまが身近にいない家庭もあると思います。そんなときは自治体のサポートやサービスを受けるなど、周りの環境を活用しながら子育てしていくことも大切かと思います」と話しました。

どうしているの?
気になるアイドル的
仕事と子育ての両立

 同じ年に出産を経験した「Negicco」の3人。今ではすっかり仕事復帰していますが、どのように仕事と子育てを両立しているのでしょうか。「私の家では家事と育児を夫婦でシェア。お互いに得意不得意があるので、調整しつつも偏らないようにしています」とMeguさん。

 「子どもが産まれるとちょっとしたことでバチバチしちゃうので、ちゃんと話をしてお互いのことを考えてあげるのが大事なのかなって思います」とNao☆さんも日常のコミュニケーションに気を配っていました。「うちでは役割を決めて育児に取り組んでいます。困っていることはちゃんと伝えて、お互い助け合うようにしています」とKaedeさん。それぞれのルールを持ちながら、夫婦で家事や育児をシェアするように心がけていました。

子どもとの
過ごし方から見る
新潟で一番好きな季節

 新潟には四季折々の過ごし方、魅力的な特産品も豊富にあります。ゲストに「新潟で一番好きな季節」を聞いてみると、春夏秋冬の新潟の楽しみ方が見えてきました。「私は冬です。子どもと一緒に早く雪遊びをしたいです」とNao☆さん。Meguさんは「先日イチゴ狩りに行きました。イチゴがどんなふうに育つのかを見せることができて良かったです」と教えてくれました。Kaedeさんからは、「子どもが歩けるようになったので、ことしはやすらぎ堤を歩きながら桜を眺めたいです」と春が待ち遠しくなるコメントも。「新潟の四季を感じられる場所にたくさん連れて行って、『生まれた街は楽しい世界なんだよ』って教えてあげたい」というNao☆さんの新潟愛あふれる言葉もありました。

新潟での子育てが
楽しみになる
ヒントが続出!

 質問コーナーでは、子育てに関する4つの質問にゲストが回答しました。「聞き分けがないときの注意の仕方を教えてください」という質問には、「できるだけ否定的な言葉を使わない。例えば、走っちゃいけない場所であれば『走らないように』と行動を否定するのではなく、『歩いてね』と言葉を変えています」と吉田さん。

 「中学生の子どもに自分の地域を好きになってもらうにはどんなことができるでしょうか?」という質問にも、それぞれの意見が飛び交いました。「小さい頃から父ちゃんがいろんなところに連れて行ってくれたから新潟が大好きになりました」とNao☆さん。「大人が楽しく過ごしている姿を見せることが一番だと思います」という吉田さんの言葉に参加者もうなずいていました。
 ゲストの実体験を聞くことで、「やってみたい!」「行ってみたい!」と感じる情報がたくさんありました。新潟県内で体験できる多彩な子育て支援を活用しながら、さらに充実した新潟子育てライフを過ごしましょう。

参加者からの質問に回答
子育てお悩みコーナー

Q 仕事と子育ての両立について、皆さんが困っていることや秘策はありますか?

 「困ったときは家族に相談して、子育ても仕事も温かい空気感でやれたらいいですね」とNao☆さん。「話し合いは大事!」とMeguさん、「何をしてほしいかを聞いてもらえると助かるかな」とKaedeさんも教えてくれました。吉田さんは「毎日でなくとも、話し合って感謝し合うことが大事ですね」と回答。

Q 食事を作っても残されてしまう。朝はパンばかりで悩んでいます。

 「思い通りにいかない日があってもいいんじゃないかな」とKaedeさん。「私も同じ悩みがあって、小児科の先生に相談したら『これからいっぱい食べられるようになるから、今は心配しなくていいんだよ』と言ってくれて。その一言に救われました」とNao☆さんは実体験を振り返って教えてくれました。

参加者の声

  • 共感できるお話ばかりでした。否定的な声がけをしないように、もっと言葉選びに気をつけようと思いました。(30代)M.Sさん
  • アイドルでも、子育てでは私たちと一緒なんだと実感。「子どもの食が細くても気負わなくていいんだよ」という言葉に力をもらいました。(30代)K.Sさん
  • 「Negicco」の皆さんのリアルな意見に共感! Nao☆ちゃんと同じように、小児科の先生の言葉をいつも参考にしています。(30代)K.Kさん
  • 話題に上がった子育て支援施設は行ったことのないところばかりだったので週末に行ってみたいです。(30代)M.Eさん

“みらい”に向けた取り組みご紹介

新潟県 こむすび定期事業

 新潟県では独自の子育て支援策として、県内の金融機関と連携しながら、令和5年4月以降に生まれた全てのお子さんを対象に、出生時に定期預金をお渡しし、保育園等の入園時と小学校の入学時の節目において、それぞれ5万円を受け取ることができる支援制度を行っています。
 金融機関による「+α」の支援として、金利の上乗せや子育てグッズプレゼントなどもあり、官民挙げて社会全体で子どもの誕生をお祝いし、子育てを応援する気運の醸成につなげていきます。

東北電力にいがた
次世代支援プロジェクト「放課後ひろば」

 東北電力は、次世代支援プロジェクト「放課後ひろば」のもと、地域の未来を担う子どもたちの個性や才能をのびのびと伸ばすことができる環境づくりに取り組んでいます。
 取り組みの一環として、プロの音楽家による生演奏に触れて、音楽の楽しさや素晴らしさを実感していただきたいという想いから「東北電力にいがた×新潟日報スクールコンサート」を開催しています。

■お問い合わせ
新潟日報社 統合推進センター
新潟市中央区万代3丁目1番1号
TEL.025(385)7473(土・日・祝日を除く10時~17時)