
童謡「バスにのって」に合わせ、体を動かす親子ら
まだまだ寒さが続くこの時期。インフルエンザなど感染症の流行も重なり、室内で過ごすことが多くなりがちです。そんな時、子どもがお気に入りのおもちゃや絵本に飽きてしまい、途方に暮れるパパやママもいるのでは。一人遊びがまだまだ難しい0~2歳児をターゲットに、室内で楽しめる遊びと手作りおもちゃを紹介します。
お話を聞いたのは子育て支援施設「日報子どもマリーナ」(新潟市中央区)の保育士、永井ゆう子さんと、三原雪子さん、早川和歌奈さんの3人。「文房具や料理の道具なども子どもが興味を持てば遊び道具になります。何に興味を持つのか見ていると遊びのヒントになるかも」と早川さん。
三原さんが提案したのは、小麦粉を使った粘土作り。「触ったり、こねたり、指先を動かして感触を楽しむことも遊びになります」。作り方は小麦粉100㌘、塩少々に適量の水を少しずつ加えてちょうど良い固さにします。粘土を作るところから一緒にやってみましょう。小麦アレルギーのある子どもは注意が必要です。
子どもたちが夢中になる、ふれあい遊びもお薦めです。音楽に合わせて体を動かして体と脳を刺激します。童謡「バスにのって」は、「ゴーゴー」のかけ声で手を挙げたり、歌詞に合わせて体を上下左右に動かしたりできる曲。永井さんは「パパやママの膝の上で一緒に動くのが楽しいです。子どもの体幹も鍛えられます」と話します。
身近なもので楽しむおもちゃ作りも親子で楽しい時間を過ごせます。「マラカス」は、ヨーグルト飲料などの小さいペットボトルに、赤や青などのストローやビーズ、鈴など好みのパーツを入れるだけ。小さなパーツを誤飲する危険性があるので蓋はボンドで固定し、さらにセロハンテープを巻いてください。外側にシールを貼って完成です。

身近な素材で作ることができる「マラカス」
洗濯ばさみを使った遊びは、厚紙に書いたウサギやライオンの顔のイラストに、耳やたてがみに見立てた洗濯ばさみをはさんで楽しめます。このほか、洗濯ばさみ同士をつなげたり、持ったり、くっつけたりする動作は指先を使う練習にもなります。

洗濯ばさみを動物の耳や鼻などに見立てる遊び
「パパやママが楽しんでいれば子どもは喜びます。頑張り過ぎないで大丈夫」と永井さん。三原さんは「子どもが遊びに飽きて外に行きたがる時は、外に出ただけで気分が変わることもあります。玄関先に出るだけでも良いですよ」とアドバイスします。ぜひ、紹介した室内遊びやおもちゃ作りをヒントに、親子で楽しい時間を過ごしてみてください。