梅雨空の日曜日、JR越後線「小島谷(おじまや)」で下車した。
駅前に久須美秀三郎(くすみ・ひでさぶろう)氏の銅像がある。
「越後の鉄道王」として語られる人だ。
郷土資料によると、秀三郎氏は久須美家の27代目。
先祖は鎌倉時代にさかのぼる。
初代は、あの仇討ち物語の曾我十郎と伝えられる。
弟五郎とともに、父のかたき工藤祐経(すけつね)を討った人物だったとは。

久須美家は代々、代官を務めてきた。

幕末、1850(嘉永3)年に生まれた秀三郎氏は県議会議員、衆議院議員などを務め、早くから鉄道の重要性を唱えていた。

1887(明治20)年から北越鉄道(現在のJR信越線)の創設に奔走し、それが実現すると越後鉄道(JR越後線...

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