
弥彦村が周辺を整備する「弥彦神社競技場」の石碑=弥彦村弥彦
新潟県弥彦村は、かつて村内に、1周400メートルのトラックを有する国内初の正式な陸上競技場があったことをPRする取り組みを始めた。跡地の弥彦競輪場内にひっそりとたたずむ記念碑について、周辺整備に着手した。新たな観光資源の発掘事業の一環。知られざる歴史に光を当て、観光スポットにしたい考えだ。
「弥彦神社競技場」は1919年6月に完成した。12年の弥彦大火で焼失した弥彦神社の再建記念事業の一つで、新潟県長岡市の宝田石油(現在のENEOSホールディングス)が現在の価値で3500万円を寄付して建てられた。
国内では他に400メートルトラックがない中、新潟県の陸上競技の発展を下支えした。50年、跡地に...
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