新潟日報社が新潟県内の病院を対象に実施した「医師の働き方改革医師の長時間労働によって支えられてきた医療体制からの脱却を図るため、時間外・休日労働時間の把握や、医師の業務の一部を看護師らに代行させる「タスクシフト」の推進などを行う取り組み。2024年4月以降は医師の時間外労働の上限は原則月100時間未満、年960時間以下となる。違反すれば医療機関側に罰則が科される。」に関するアンケートで、2022年度に時間外・休日労働が年960時間を超えた医師がいる病院が13・0%に上ったことが3月24日、分かった。また、時間外労働の上限設定などにより医師の勤務に制約が出ることから、66・2%の病院が救急医療の逼迫(ひっぱく)を懸念しているとした。改革導入を目前にし、多くの病院が現状の医療提供体制を維持できるか懸念を抱えている実態が浮き彫りとなった。

 アンケート調査は、病院などに勤務する医師の時間外・休日労働の上限が原則年960時間となる医師の働き方改革が2024年4月から始まるのを前に、1〜2月に実施した。...

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