粟島と本土を結ぶ唯一の公共交通の粟島汽船。ダイヤ維持のために新たな経営計画を策定した=村上市の岩船港
粟島と本土を結ぶ唯一の公共交通の粟島汽船。ダイヤ維持のために新たな経営計画を策定した=村上市の岩船港

 粟島汽船(新潟県粟島浦村)は新たな経営改善計画をまとめた。利用客の減少で運航収入が従来の計画から約4割減るとし、赤字補填(ほてん)のため、現在、村から受けている支援にさらに上乗せを求める内容だ。追加の支援額は2024年度以降の9年間で計約6億円となる見通し。村は24年度当初予算に追加分の補助を盛り込み、村議会で可決された。

 既に村は、21年度から10年間で総額10億円とする支援を進めている。粟島汽船は、高速船の貸し出し、退職者不補充で収支改善を図るが利用客の減少は続くと予測。「人員を減らさず、現在のダイヤを維持するため必要」と理解を求めている。

 粟島汽船は筆頭株主の村のほか、佐渡汽船、新潟県...

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