自民党本部
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 自民党派閥の裏金問題をめぐって政治倫理審査会(政倫審)がクローズアップされているが、その設置の原点には田中角栄元首相の存在があった。きっかけとなったのが1983年12月の「田中判決選挙」だった。その年の10月のロッキード裁判で元首相に実刑判決が言い渡され、野党側は一致して元首相の議員辞職勧告決議案を提出、国会はその扱いをめぐって1カ月以上も空転を続けた。そこで当時の中曽根康弘首相は両院議長の...

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