
肥料散布の省力化を目指したドローンの操縦体験。ICT活用を推進する「スマートアグリ」の取り組みが進む=3月、長岡市栖吉町のあぐらって長岡
新潟県長岡市は、農作業の効率化や高齢化による農業人口の減少を見据え、デジタル技術を活用した「スマートアグリ」を加速させる。2024年度当初予算には2500万円を計上し、23年度より1千万円増やした。ドローンで肥料をまくといった情報通信技術(ICT)の活用をさらに推進。高温対策が重要となる稲作では、水温や水位を測定できるセンサーから得たデータを生かし、長岡産米の品質向上に当たる考えだ。
ICTで農作業の負担軽減を図り、将来の農業人材の確保や気候変動への対応を目指す。スマートアグリの導入経費の2分の1(上限100万円)を補助する事業を、23年度に開始。市内約70の農業生産法人などの水田に、水位や...
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