渡辺竜五市長(右)と面会した韓国の尹徳敏駐日大使=4月5日、佐渡市役所
渡辺竜五市長(右)と面会した韓国の尹徳敏駐日大使=4月5日、佐渡市役所

 韓国の尹徳敏(ユンドクミン)駐日大使が4月5日、新潟県佐渡市を訪れ、渡辺竜五市長と面会した。尹氏は、佐渡市などが世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録を目指す「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」について、朝鮮半島出身者が働いていた歴史の説明が必要との立場をあらためて示した。尹氏は4日の花角英世知事との面会でも同様の要請をしていた。

 渡辺市長との面会は冒頭以外、非公開で約30分行われた。終了後、尹氏は報道陣の取材に「佐渡金山は世界遺産としての価値がある」とした上で、...

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