
「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」が世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。(新潟県佐渡市)に登録されるためには、韓国の賛否が鍵を握るとみられている。4月4日、その韓国の尹徳敏(ユンドクミン)駐日大使が花角英世知事と面会し、佐渡金山の文化的価値に理解を示した。「韓国は登録に絶対反対ではない」と踏み込み、融和ムードを演出した。一方、佐渡金山で朝鮮半島出身者が戦時中に働いていた「全体の歴史」を説明することも要請。日本側は佐渡金山の世界遺産としての価値は江戸時代までで、戦時中は関係ないとしており、両国の隔たりが埋まるかどうかが焦点だ。
「金山は世界遺産として登録してもいいぐらいの非常に立派なところ」
新潟県庁で...
残り657文字(全文:979文字)