曽我ひとみさん
曽我ひとみさん

 新潟県佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん1978年8月12日、母のミヨシさん=失踪当時(46)=とともに北朝鮮に拉致された。2002年、ひとみさんは拉致されてから24年ぶりに帰国を果たしたが、ミヨシさんは日本に戻れないままでいる。ミヨシさんとの再会、帰国を願うひとみさんは署名活動や、佐渡市内の小中学校などで拉致問題を知ってもらうための講演を続けている。(64)が、拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。の広報活動のため佐渡市総務課職員になったと、市が4月5日発表した。配属は4月1日付。曽我さんから、拉致被害者救出に向けて活動機会を増やし、早期帰国実現や拉致問題の風化防止につなげたい意向があったという。

 曽我さんは会計年度任用職員で週4回、総務課拉致被害者対策係に勤務する。これまで行っていた佐渡市内の小中学校や全国各地での講演に加え、新たな取り組みとして、佐渡市への...

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