
さくら交通に入社した男性。乗客から直接感謝されることがやりがいだ=新潟市東区
新潟県内でタクシー運転手になる人の数が新型ウイルス禍前の水準に回復してきた。2023年度の運転者証の新規交付は220人と2年連続で増え、記録がある16年度以降で2番目に多かった。ウイルス禍の収束や運賃改定に伴う賃金水準の上昇、女性らを対象に間口を広げた採用も実を結んでいる。運転手の総数は依然として減少が続き、他社と連携して求人に取り組むなど人材確保に力を入れる。(報道部・樋口耕勇)
さくら交通(新潟市東区)に2024年1月、社内最年少で唯一の30代になる男性(30)が入社した。男性は前職の接客の経験を生かしたいとタクシー業界を志望。旅客運送が目的の車を運転するのに必要な「2種免許」の取得費用...
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