新潟県上越市で5月6日、国の特別天然記念物のコウノトリのふ化が確認され、国内最北の繁殖例となった。コウノトリの分布域が拡大する背景について専門家は「カエルや魚などの餌が豊富な水田近くが繁殖の適地」とし、今回の営巣地は好条件だったと分析。分布域は今後も拡大するとみられ、関係者は注目している。
市内の電柱上に営巣したつがいは、ふ化が確認された翌7日も交代で餌を運んだり、木の枝で巣作りしたりする姿を見せた。
コウノトリの野生復帰に取り組む兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)によると、野生のコウノトリは巣を作るアカマツの伐採や農薬使用による餌...
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