
絶滅以降、県内では初めてひなの誕生が確認されたコウノトリ。巣の中のひなにえさを与えているとみられる=5月6日、上越市
新潟県上越市で営巣するコウノトリの卵がふ化したと発表された5月6日、観察を続けた関係者らは「コウノトリがすみやすい環境が整っている証しだ」と喜んだ。いったんは国内で絶滅したコウノトリ。上越市教育委員会は、営巣地や親鳥を見つけても近づかず、子育てをそっと見守るよう呼びかけている。
保護増殖と野生復帰に取り組む兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)主任研究員の布野(ふの)隆之さん(47)は、4月2日につがいが抱卵を始めたと上越市民から連絡を受けた。親鳥が巣で抱卵を始めてから...
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