新潟県病院局は5月16日までに、患者や家族による迷惑行為を指す「ペイシェントハラスメント(ペイハラ)」から県立病院の職員を守る対策指針を初めて策定した。顧客が店員に不当な要求をする「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が社会問題となる中、医療現場でも患者らの理不尽な行為が起きている。県病院局は該当行為の定義や具体例を示し、場合によっては診療の拒絶など、組織で毅然(きぜん)と対応する方針。職員の負担を軽減し、本来の業務に集中できるようにする。

 カスハラを巡っては国が対策を強化しており、2022年に企業向けの対策マニュアルを公表した。法改正により今後、企業に対策を義務づけることも検討している。

 ...

残り553文字(全文:853文字)