
津波避難について直江津地区の住民が市職員と意見交換したワークショップ=5月20日、上越市中央1
新潟県上越市は津波警報の発表時に「原則として徒歩」としている避難方法に、1人で逃げられない高齢者らに限って車での避難も加えようと、沿岸部の町内会との意見交換を進めている。市は直江津地区でワークショップを4回開催。車で避難することを前向きに検討する町内会がある一方、道路の寸断が想定されるとして「徒歩の方が有効」との意見も上がった。
能登半島地震により直江津地区では関川を津波が遡上(そじょう)し、床上浸水などの被害が発生。車で避難した人たちが多かったため、市内の幹線道路などで渋滞が発生した。一方で、歩いて逃げるのが難しい高齢者が自宅にとどまった例もあった。
市は「原則として徒歩」とする方針を維持...
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