津波避難の不安や実態を訴えた地域住民ら=柏崎市役所
津波避難の不安や実態を訴えた地域住民ら=柏崎市役所

 1月1日に発生した能登半島地震に伴う津波からの避難について、新潟県柏崎市は市役所で住民との意見交換会を開いた。市内の町内会長ら約100人が当時の混乱した状況を訴え、津波避難時の正しい情報発信や、避難方法の見直しを求めた。市は意見交換会で上がった意見を、4月以降に改訂する市防災ガイドブック(自然災害編)に反映し、市民に配る方針を示した。意見交換会の主な議論をまとめた。

◆被害予測図の浸水想定外区域・市「在宅なら避難不要」、防災ガイドブックには「ただちに高台へ」…住民から整合性問う声も

 2月10日にあった意見交換会は、柏崎市が沿岸地区の住民に地震当時の様子を聞き、要望や意見を今後の防災事業に生かすために開催した。住民から...

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